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Column 2012年12月24日

「犬や猫たちのシビエ料理」

川邉 剛

 西欧では、元来、狩猟民族だからなのか、今でも野生の鹿や猪そして野鳥肉を食べる食文化があり、フランスでは「ジビエ」といわれ高級料理でもある。
 先日、ノーベル賞の晩餐会においても、キジ料理がメニューにあることが紹介されていた。
 日本では「マタギ料理」といわれ、一昔前までは鹿や猪、野鳥そして熊なども盛んに食されていた。
 昨今、「マタギ」そのものがほとんど居らなくなって、また、狩猟をする人口も激減し、加えて、食物連鎖の頂点にあった日本オオカミを絶滅に追い込んでしまったことで、鹿や猪が大増殖し、今や農作物、林業に甚大な被害を及ぼす事態に立ち至った。
 
 そこで、今や害獣となってしまった鹿や猪を捕獲して食材に用いようとする運動が一部でなされていている。ところがこのような野生動物の肉がスーパーマーケットやコンビ二で扱うはずもなく、有効活用もままならない状況にある。人間の食用だけでなく、このペットフード業界にも鹿肉を扱うところがあるようで、去年だったか、100CLUBにも取り扱い業者の営業から連絡があった。
 
 ところで、この家畜ではない野生の鳥獣肉の場合、その安全性について法的環境は整っているのかどうか調べてみた。
 しかし、これら野生の鳥獣肉を食用にすることについては、国の安全基準はなく、地方自治体別に衛生管理ガイドラインのみが存在することが分かった。
 あくまでもガイドラインであるから、法的な安全基準とは言えない。
 そして、これらのガイドラインに共通しているのは、「生食として提供販売してはならない」とある。
 
 今年に入って10件ばかりの電話相談があった。
 犬に鹿肉の生食を与えたら下痢と嘔吐で大変なことになった、という話だった。
 牛、豚、鶏も生で食べるとしたらそのリスクは計り知れないし、現に牛肉のユッケ、レバ刺しは法的に提供禁止になった。それなら豚のレバ刺しはOKだろうと、それを好物だという知り合いのツワモノもいる。
 100CLUBは、肉食動物である犬や猫たちにとって適正な食餌はRAW FOODであるが馬肉に限るということをくどいほど言い続けてきた。
 西欧では、「ジビエ料理」を生で食べることは絶対にしない。それはE型肝炎ウィルス感染のリスクがきわめて高いからに他ならないからである。
 これが劇症E型肝炎ウィルスであったら即刻死に至るとまで言われている。
 当然の事ながら、犬や猫たちにも鹿や猪肉を生で与えることは絶対に避けなければならないだろう。
 
 ここまで考えてきて、ハタと思いついた。
 鹿、猪の狩猟には犬が欠かせない。犬が命も恐れない勢いで、飼い主に協力して鹿、猪を追うことを考えてみれば、犬たちにとって鹿や猪の肉は自然の恵みともいえる食肉に違いない。
 鹿や猪の肉の特性も、ここに詳細は書かないが、馬肉の特性にほぼ近いものがあり、薬膳料理として知られるぐらいであるから、馬肉には勝るとも劣らない最適な食材である。
 ただし、これを生肉で与えることは絶対に避けなければならない。
 そこでこの天恵とも言うべき食材を、犬や猫たちにとって安全で食べやすくしてあげるためには缶詰めにしてあげるのが最適であると思いついた。
 たまたま、馬肉の缶詰が長いこと欠品していてお客様に大変迷惑を掛けているのだから、何とか年内に間に合わせたい。

「しか缶」、「いのしし缶」ラベル

 さあ、そう思い付いてからおよそ一ヶ月間、何としても鹿肉と猪の缶詰めを造ろうと夢中になった。果たして工場で製造を請け負ってくれるのか馬缶を製造しているOに無理やり頼み込んだ。
 そして、とうとう犬馬鹿が、馬と鹿そして猪肉までも缶詰めにすることに成功した。
 犬に与えてみると無我夢中で食い付いてワイルド感満点だ。馬の缶詰めに勝るとも劣らない、恐らく犬や猫たちの食餌の大本命ともいえる、鹿缶、猪缶をぜひともご愛用願いたい。
 とにかく犬や猫たちが大喜びすること請け合いだ。

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